きもの きてますよ

kayon2003-10-16

すっかりお久しぶりのCCCCですが、最近は季節柄洋服に迷うこともあり、よくきものを着ています。
今年はなんだか寒くなるのが早いような気がします。最近は袷をばっちり着込んで出かけていても、帰りにはちょっと肌寒いような感じすらします。まだ10月なのにねえ。

さて、今日の写真は母から貰い受けたチェックのかわいらしい着物です。叔母の形見わけで母が保管していたものですが、なかなかポップで可愛らしい。叔母はとてもおしゃれな人で、色々なきものを持っていたようです。襦袢なんかもとっても可愛い!でもやはり襦袢などは身丈が足りないともう全然ダメなので、わたしに回ってくる確立は殆ど無いわけですが(わけですが!)

母は好きな柄だったらしいのだけど、年齢的に微妙だということで(そんなこともないと思うんですけどねー)、わたしのところにやってきました。身丈はもう全然足りないので、対丈で着ています。
だけど不思議なことに身幅もぴったりだし、裄もそこそこあるので、まあまあ綺麗に着ることができます。うれしーい。

このきものは短く着付けて編み上げのブーツなんかでも可愛いねえ、と友達と話していてニヤニヤしてしまいました。ちょっとざっくり目の手編みの渋い色のマフラーも合いそう。モモンガみたいなマントもきっとかわいいー。

可愛いものってやっぱり癒されるなあ。にやにや。(にやにやづくしです)

しょうどうがい おそるべし

kayon2003-09-24

今日の写真はうちの犬です。名をディーノさんと言います。イタリア男子のような、車のような名前ですが女の子です。

さて先日母が贔屓にしている呉服屋さんで何か催事をやるとの事で、お付き合いしてきました。行ってみると奄美大島の復帰50周年ということで、大島紬のフェアのようでした。
母はもう既に大島を3着(いずれも仕付が付いたまま)持っているし、話半分でへえ、なるほどーなどと聞いていたのですが、まあ、そこは呉服屋さんです。「羽織るだけならタダだし、本当に大島って着心地がいいんですよー」との定番トークで、母が乗り気だったこともあり、わたしも一つ反物を羽織ってみる流れに。

羽織った品は七マルキ、縦に竹の柄が綺麗に入ったもので、まあ自分で言ってもアレなんですけど実にいい感じというか。背が高いとやっぱ得なこともあるんですよね(と、自分を慰める)。

でもまあ、当然自分にはなんとも手が出ない価格の値札が付いているわけで。んなもん買えるわけがないわけですね。テヘヘ・・・。身の丈に合わない買い物はしない主義なので、あまり入れ込まないように「はあー、綺麗ですねえー」とお茶を濁し濁し切り抜けようとしていたところ、

「これ、頂くわ」

エーッ?!アタイ、あまりの欲しさ加減にやっちゃったー?!と耳を疑うと同時に激しく動揺していたところ、なんと母(先日還暦!)が発した言葉でした。エーッ?!

結局懇意にしているお店ですので、おそらく値段の面でこそこそと話をして、あれよあれよという間に母が話をまとめてしまい、当の本人のわたしはただただ呆然と事の成り行きを見詰めるのみ。あでー?ということで、大島とそれにあわせた帯を同時にお誂えの運びとなりました。あででー?

あとで母に話を聞いてみたところ、どうやらわたしが結婚する時に黒留袖をお誂えしてから嫁に出すつもりだったらしいのですが、先日虫干しをしようと母が自分の黒留袖を出した時、「いや、黒留袖なんていらんやん、普段着ないしその上不吉だし」とふと思ったこと、わたしがいつまでたっても嫁に行かないこと(まあ、普通にムカついた)などが原因で考えを変えたようです。

まあわたしにとったらすごく嬉しい判断ではあるのですが。だって黒留袖作ってもらっても、ねえ。大島紬は3代使えるといいますし。まあ、嬉しいんだけど、きっと値段は高いだろうから(未だにはっきりと値段を教えてくれません)と思って複雑な気持ちでいると「まぁいいんじゃない。大事に着たら」と言われました。そりゃ大事に着ますよ!

でもその後帰宅時に、「あたし老後はどうすんのかしら」とつぶやく母。えーと、親孝行します(たぶん)!

なすこん だいすき

kayon2003-09-19



渋すぎ渋すぎと言われているわたしの一張羅の訪問着です。

茄子紺がベースで、深いえんじ色とのグラデーション。後姿に流水のように、一筋線が延びています(これが着ると本当に綺麗なんだよー)。帯は京袋帯で、光沢のあるベージュにリボンっぽい藤色の濃淡がついたもようがあって、裏地が市松。どちらでも締められます。きものも帯も同じ京都の作家さん作で、渋め・モダンな感じです。

最初反物の状態で羽織ってみたときの周囲の反応は「ええと、姐さんって感じ…?」みたいな微妙なものでした(ぺっぺっ)。
でも仕上がってきて、帯とあわせ、帯締め帯揚げを落ち着いたレンガ色のものにして、伊達襟を黄色にしてみたら「あらまあなんと、それなりにいい感じじゃないの」という反応に変わりました。「ほらご覧よ!渋い渋い地味地味言い過ぎなんだよ!小物で遊ぶのが好 き な の!」と鬼の首を取ったように母に話したわたし(大人気ない)(そして実は小物にもあまりセンスがない)。

まあそんなわけで、単衣の季節のいま、自然とやはりきものを着る機会はなくなってるわけで。だって一枚しかもってないからね。こうやってお気に入りの袷のきものを引っ張り出してみては、「早く着たいなあ、かわいいわあ」とやるだけの日々なわけです。あとはハギレをぽっちりにしようとちくちく縫ってみたりだとか。

ちなみにこの訪問着はやっぱり普段は着れない(いや着てもいいと思うんですけど、思い切りがつかないわけです)から、弟に「結婚式はぜひやるべき」と言ってあります。きものを着たいがために。まあいいじゃん、ねー(いくない)

ゆめはふくらむ わけです

kayon2003-09-03

母から譲り受けた帯を作り帯にしました。

素材は(おそらく)正絹、クリーム色に朱色の花がある可愛らしい名古屋帯です。が、一度締めてみたところちょっと目立つ位置に汗染みがあり、着用時にうっかり見えてしまうとトホホだなあと(わたしは帯結びがヘタで、うまく隠せる時と隠せない時のバラつきがあるのです)。そんなわけで作り帯にしてうまく染みを隠しました。これで安心。生地が薄めなのでお太鼓にしてしまったけど、角だしでも可愛かったかしらんと作り終わってから気付きました。まあいいか。

で、早速きものと合わせて見ました。写真は紫にピンクの桜が薄く散っている地で、ぼかしっぽく色々な花が描いてある袷のきものです。わたしにしては珍しく可愛い華やかな合わせ方です。写真には写しませんでしたが、これにクリーム地にせこせこ刺繍をした半襟と、同じ生地で作った帯揚げ、白地にモスグリーンの帯締めをあわせるつもりです。かわいいー。わくわくする。

この帯はわりと使いまわしがききそうで、手持ちの袷のきものには殆ど合いそう。うれしいなあ。

箪笥をひっくり返して「あ、これも合う」「これも可愛い」とやっていたら、ふと「洋服じゃこんな合わせ方はできないよなー」と思いました。もしこういう組み合わせを洋服でしたら、たいへんおかしなことになってしまいます。

なのにきものになった途端こんなに可愛い。なんでなんだろう。不思議ですなあ。

これにこれ、襦袢はこれで、足袋はええと・・・、とやっていたらトリビアの泉が始まってしまいました。つまりわたしは結構な時間をこの作業に費やしていたようです。
本当に楽しいことをしていて、しかもそれが自分の大好きなものや事に関わっている時はこんなこともありますよね、まあ、いいか。

これから秋、冬と「きものを満喫できる季節」に入ってくるなあ。ほんとにたのしみ。今の季節も大好きですが、夢は膨らみます。だってきものを日常に着初めて、はじめての「満喫期」ですから。

おとこきもの さいこう

kayon2003-08-29

今日の写真もモスケさんです。目つき悪いですね。

気が付けばもう8月も終わり、単衣の時期に入ろうかと言う時期です。わたし、単衣はひとつしか持ってないんですよね…。やっぱり黒地。なんかつくづく思うのですが、わたしは地味なものばっかりを持ってます。母と一緒にきものを見に行くと絶対に「あるまじき地味さ」と言われてつつかれるのも頷ける。今度はなんかちょっと可愛い色合いのものを、といつも思うんですけどね。

さてわたしの良く行く呉服屋さん(めったに買えない)の販売員さんに何人か男の人がいるのですが、その人たちはわりと多い回数できものをお召しでいらっしゃいます。いつもお会いするのは、すらりと長身の店長さんと金髪で今時ふうの人。どちらもまだ20代だと思います。

先日顔を出した時、店長さんはベージュの小千谷縮の着流し、金髪の人は菊五郎格子の浴衣でした。
なんだろ、そりゃ足も止まるよね、っていう。かっこいいんですよだって。スーツ姿も素敵な方々ですが、きもの姿はそれよりさらに倍、いや数倍…!

夏が来るととくに思うんですけど、なんで男の人はきもの(浴衣でもいい)着ないんですか。男っぷりは確実に上がるのに…!絶対モテますよ。これ確実。女性の女っぷりが上がるというのはよく聞きますが、男の人のほうがそのアップ度は上なんじゃないでしょうか。凛としたたたずまい。はわー(萌えているのです)。たいへん私的感想ではありますが、TシャツGパンの野村萬斎よりきものの野村萬斎の方が圧倒的に萌え度は上だと思いませんか…!どんなに映画がクソでも、陰陽師は萬斎さんの(全体を通して3分程度ある)舞だけで観にいく価値がある…!あれ、また話がズレた…?まあ、そういうことなんですよ!

店長さんにきものの着ごごちを伺ってみたところ、最初こそ何となく違和感があるものの、着ていくうちに自分なりの着方もできてきて、今では普段着とかと変わらないくらいの感じ、ただやっぱり洋服よりは身が引き締まる気がする、とのこと。このへんは女性と変わらないようです。

男の人は着崩れなんかあんまり気にしなくていいと思うんですよ、それこそあぐらとかかくわけじゃないですか。でも女性に比べたら直すのも断然楽。あーもーなんで着ないかな。

世のアンティークブームもあり、男性用の安いきものも出回っているのでここを読んでいる男性のみなさん、一度着てみてください。最初こそ違和感があるかもしれないですけど、案外楽だし風情もあってモテ度も上がりますよ。

まあ、ダラダラ書き綴りましたが、わたしの目の保養のために着て下さい、っていう話なんです(あーあ言っちゃった)。

かーむだうんくーるだうん

kayon2003-08-21

やっと晴れ間の見えた千葉です。最近は何だかんだと忙殺されております。

さて、ここ最近はきものを着ていません。ちょこちょこと機会はあるのでそのたびに着てはいるのですが、なんというか余裕のない着方というか、ここ最近、帯とかゆっくり締めた記憶がない(半幅・作り帯ばっかり)。まぁ要するにゆっくり好きなきものを着る時間がないよー、ってことなんですけど。

TPOにあわせるってのは洋服でもなんでもそうで、おそらく状況に応じた着方や選び方はできていると思うのですが、そこにはやっぱり選ぶ楽しみやそれに費やす時間への愛しむ心みたいなものがあったほうがいいじゃないですか。
せっかく好きなものを着るんだし、洋服じゃ味わえない楽しみみたいなのもきものにはあると思うわたしは、長襦袢ときものの柄合わせ、半襟帯揚げ、帯締め足袋、はきもの達をどうやって合わせたらいいかなと考えたり、それらをじっくり綺麗に着るという時間も大好きなのです。

そういう時間がないってのは、あーもー、ギャー(残念がっているのです)。

忙しいと色々なものを見逃しがちです。余裕は本当はいつでもある筈なのに気付かなくなってしまうんですよね(おもにわたしは)。
いやぁ実にもったいないなぁ、日本にはせっかく色んな季節の移ろいや、ちょっと気付かないとわからないささやかで繊細な変化がそこらじゅうに溢れているので、できればそういうことを見逃さなくて済むような、余裕のある生活をしたいものです。すごく忘れがちで難しいけど。

もうじき薄物の時期も終わりですね。それまでにどっかにおっこちてる余裕を見つけ出せるといいのですけど。

kayon2003-08-14

実家に兄と兄嫁が帰省しています。弟と父もお盆休みに入ったので、今日は実家へ行って半年ぶりの一家団欒してきました。
きものを着ていこうかと思っていたのですが、雨が降っているので却下。先日和風素材と柄を展開しているお店で、藍染で後ろにあざみの染め柄というものすごく可愛いロングスカートを購入したので、それを穿いて、首にはハギレを巻いて行きました。雨で藍が落ちて足が真っ青になったのはご愛嬌(とっても足がキモい色だけど)…!

それにしても今年は寒いですね。なんだか天気も変だし。今日なんかとても寒いです。半袖じゃ全然ダメ。

きものっていくら夏物を着ても暑いわけなんですけど、この夏みたいな天気だといいですね。現在はどこへ行っても冷房が効いてるから、冷えから身体を守ると言うことではとっても優秀。

暑い時はベアトップ着てようがタンク着てようが暑いわけだし、むしろ建物の中に入るとそれじゃ全然寒くていられない。わたしなんか真夏でも常にカーディガンかジャケットを持ち歩いています。
だから普通にワードローブの中にみんなきものを入れたらいいのに…と思います。使い分けるととっても楽ちん。