ゆめはふくらむ わけです

kayon2003-09-03

母から譲り受けた帯を作り帯にしました。

素材は(おそらく)正絹、クリーム色に朱色の花がある可愛らしい名古屋帯です。が、一度締めてみたところちょっと目立つ位置に汗染みがあり、着用時にうっかり見えてしまうとトホホだなあと(わたしは帯結びがヘタで、うまく隠せる時と隠せない時のバラつきがあるのです)。そんなわけで作り帯にしてうまく染みを隠しました。これで安心。生地が薄めなのでお太鼓にしてしまったけど、角だしでも可愛かったかしらんと作り終わってから気付きました。まあいいか。

で、早速きものと合わせて見ました。写真は紫にピンクの桜が薄く散っている地で、ぼかしっぽく色々な花が描いてある袷のきものです。わたしにしては珍しく可愛い華やかな合わせ方です。写真には写しませんでしたが、これにクリーム地にせこせこ刺繍をした半襟と、同じ生地で作った帯揚げ、白地にモスグリーンの帯締めをあわせるつもりです。かわいいー。わくわくする。

この帯はわりと使いまわしがききそうで、手持ちの袷のきものには殆ど合いそう。うれしいなあ。

箪笥をひっくり返して「あ、これも合う」「これも可愛い」とやっていたら、ふと「洋服じゃこんな合わせ方はできないよなー」と思いました。もしこういう組み合わせを洋服でしたら、たいへんおかしなことになってしまいます。

なのにきものになった途端こんなに可愛い。なんでなんだろう。不思議ですなあ。

これにこれ、襦袢はこれで、足袋はええと・・・、とやっていたらトリビアの泉が始まってしまいました。つまりわたしは結構な時間をこの作業に費やしていたようです。
本当に楽しいことをしていて、しかもそれが自分の大好きなものや事に関わっている時はこんなこともありますよね、まあ、いいか。

これから秋、冬と「きものを満喫できる季節」に入ってくるなあ。ほんとにたのしみ。今の季節も大好きですが、夢は膨らみます。だってきものを日常に着初めて、はじめての「満喫期」ですから。