しょちゅうおみまい もうしあげます

kayon2003-08-11

暑いですね。今日の写真はうちの猫です。名をモスケさんと言います。ものすごいあくびをしやがったので撮ってやりました。なんか食われそうな感じですが、本物はもうちょっと(ちょっとだけ)可愛いです。

さて、学校に通おうかと思っています。
何の学校かと申しますと、和裁の学校です。

4世代同居の家で幼少時代から思春期を過ごしたわたしは、曾祖母の「女の子は家事全般が不自由なくできるべきである」という彼女のかなり古いポリシーから、浴衣を縫える程度の和裁を教え込まれています。だけど大物(袷とか、留袖とか)を教え込む前に曾祖母は他界してしまい、教える人のいなくなったわたしの和裁技術は中途半端に終了しています。

ここ最近きものを着るようになってからずっと不便に思っていること。自分にあったサイズのプレタがない、仕立てようとしてもお誂え代はものすごく高い、という壁。

まぁやろうと思えば基礎は(おそらく)できていると思われるので、独学でなんとかなるのかも知れないのですが、いかんせん自発的かつ意欲的にひとつの事に取り組もうという気力にかける性質。

でも縫い物は苦にならない。どちらかというと好きなほう。それにやるからにはきちんと覚えたい。手に職ということなら、ちゃんと専門家の方について和裁を身に付けたいと思っているのです。学校に入ってしまえば、嫌でも毎日和裁に触れることになるわけで、これなら覚えられるだろう(つまり逃げ場もなくなるだろう)、という考え。

まあ一番は、自分が気に入った反物を、ぴったり自分サイズに自分で仕立てられたら、この先随分いいだろうなあ(ストレスの点でもコストの面でも)、という。

将来田舎で一人暮らしをしたいと思っているので、もしかしたらその辺でも自分の身を助けることになるかも知れない。和裁士になろうとしたら4〜5年かかってようやく全体が見えてくるもの、という認識ですが、わたしももう26歳。もし和裁の道に入ったとして、過程を終えるのは30歳過ぎ。何かを不自由なく覚えていけるリミットの年齢です。

うつくしいなつ です

kayon2003-08-05

いくつか前の日記に「今年浴衣で外に出る日はやってくるのかしらん」と言うようなことを書いたばかりですが、ちょうど近場で花火があったので出かけてきました(江東花火大会)。
行く前にしゃぶしゃぶを食べるという予定があったので、浴衣は紺地に菊柄のものを選び(食べこぼしするので白地は避けた)、帯は母から譲り受けたリバーシブルの赤の半幅をゆるめに締め、先日行った鎌倉で購入したデニム地っぽい巾着、下駄は黒塗りに緑と赤の鼻緒のもの。

電車に乗ると色とりどりの浴衣がいっぱいで、色々と観察してしまいました。やっぱりみんな着丈が短いなぁと思っていたら、流行ってるんだよ、と同行した男の子。短めで襟元を気崩した感じが若い人の着方なんだ、とのことです(まあ、殴ってやろうかと思った)。でもなんかやっぱりきちんと着る方がわたしは好きなので、流行ってようがなんだろうがキッチリ着ます(また強情癖)。
女友達は非常に珍しい赤と白と黒という色とこれまた珍しい粋な柄の浴衣を程よく崩して着て、赤と黒の半幅を貝の口に締めていました。事前の会話で、これには絶対二枚歯の下駄が合うってことで、わたしの二枚歯の黒塗り赤鼻緒の下駄と、赤のバックをレンタル。


いつも仲良くしている男2人女2人の4人で花火に向かい、口を開けながら空に打ちあがる花火を見ました。最近の花火って色んな形があるのね。とても綺麗でした。規模が3300発と少な目だったので少し物足りなかったですが、それなりに楽しんで、帰りにミスドでコーヒーを飲んで帰途に着きました。

いやぁ、しかし昨日は暑かった。午前中から午後にかけて家の草刈をしたため、夕方出かける頃にはほぼ体力を使い果たした状態でした。駅まで歩いて20分くらいかかるのですが、日傘も忘れ扇子も忘れて非常に暑かったです。まぁ、自業自得って話なんですけど。
そういえばきものを着るようになって日傘を持ち始めたのですが、やっぱり涼しいですね。荷物にはなるけど、持ったほうが全然いいです。

かまくらいったら つゆがあけた です

kayon2003-08-03

鎌倉行って来ました。近場でお散歩できるところ、という感じで。きものは先日友達に貸したものをそのまま着ました。だって可愛かったんだもの…!アタイも着たかったの…!
あんまりいい天気なのであれー、と思っていたら、どうやら梅雨が明けたようです。友達からの「夏がきたね」メールで知りました。わーいやったー。

鎌倉は平日のせいか、どこもいい感じに空いていました。外人さんには漏れなく振り向かれつつおさんぽ。言葉がすべて[It's beautiful!]が気になるところですが…(マネキンか、というね)。[She is〜]にしとけよ、とね。ウフウフ。

鶴岡八幡宮建長寺銭洗弁天、佐助稲荷、大仏様を拝んできました。個人的には建長寺の構えが好きです。質実剛健っていい言葉だよね。佐助稲荷は階段がキツかったけど、稲荷様はどれもいいお顔でした。観光スポット化していない手付かずのような雰囲気で、とても美しかった。

鎌倉は坂道が多くて下駄では難儀するところもありましたが、ほてほて歩いてきました。お昼はなんだか有名というところで精進料理。麦とろを頂きました。おいしかったー。

友達へおみやげに和小物を少しと、わさび漬け、お新香を少し買って帰ってきました。楽しかった、かわいかった、きれいだった、美味しかった。また行きたいです。

さて、今日の写真は先日の原宿行った時のわたしです。紺の紗(中学生の時縫ったもの)と、正絹のなんかガッサリ編んだ感じの夏帯です。これに赤の帯締め帯揚げ、とんぼ玉。

これもまあまあ可愛いです。でもサイズ直しが必要。
またお針子タイムかー!ちくちくやります。とほほ。

ともだちもつれて おでかけ です

kayon2003-07-31

きもので出かけることを教え込もうと思っていた友達にきものを貸して、原宿・銀座へおでかけしてきました。雨上がりのじっとりとしたところを除けば、日は翳っているし、雨も降ってないし、まあ上々。歩いていれば袂から風が入るので、ガンガンの晴れた日よりはよかったです。

今日の写真は友達です。白地にピンクやらオレンジやらグレーの縞の絽に、ローズの夏帯。びっくりするほど可愛かった。洋服のときより4倍くらいは女っぷりが上がった気が…!と言ったら、4倍ってところがすごく微妙、と言われました。

原宿でぶらぶらお散歩→シカゴとアジアンバザール→ぶらぶら→銀座へ→ビアホールで他の友人達と集合して乾杯、という感じでした。
本当はもうちょっと原宿を見て回りたかったのですが、午前中雨が降っていた所為で出発が遅れ、飲み会の時間は決まっていたのでまあまた今度近いうちにくればいいか、ということで次回へ。

昨日半幅帯を2本買ったので、今日はその修理をしなきゃいけません。ちくちく。今度はくるりさんにも行きたいなあ。

ところで振袖・浴衣以外で初めてきものをきた友達は、「思ったより苦しくない」「これだったらまた着てやらんこともない」という感想でなんか計画は着々と進行中…という感じです。ハメるぞー(音的に問題っぽい発言)。

なつがくるね のはなし

kayon2003-07-26

来週の天気予報から雨のマークがほとんど消えて、どうやらようやく梅雨明けの気配の千葉です。あー、これで心置きなく着物が着れるなぁと思いつつ夕涼む今日この頃。

わたしは雨の日は着物は着ません。大却下。だってどう気をつけたって汚すからです。いや、ガサツなんですけど…!汚れて困るような(つまり洗えないような)この時期着る着物も持ってないんですけど…!全部化繊なんですけど…!気にしなきゃいいんですけど…!それでもやっぱり着ない。だって気になる(汚れが)。無駄な自意識なんですけど…!でも着ない(強情)。

今日は近くで花火があった所為か、浴衣の女の子をたくさん見ました。わたしがこれから日常着物仲間に引き込んでやろうと狙っている友達とご飯を食べたのですが、その子と浴衣姿の女の子を眺めながらほぼ同じタイミングで二人が言った一言。

「着丈、短すぎません…?」

揃いも揃ってみーんな足首の少し上。酷いひとはサブリナ丈くらいしかない。浴衣や木綿、夏の小紋は少し短めがいいとは良く聞きますけど、お嬢さんがた、そりゃちょっといくらなんでも…!というくらい短い。あまりに多いので「え、これ今流行ってんの?」「美容院とかで着付けしてもらうとみんなあのくらいになるの?」と、色々話してました。でもさすがに浴衣を美容院で着付け、ってのはなさそうだけどなあー。どうなんでしょう。ご存知の方教えてください。

さて、今年は総じて花火大会を逃しているわたしですが、今年外で浴衣を着るチャンスはやってくるのでしょうか。アアー

めんどくさいもん というひらきなおり

kayon2003-07-23

着物を着る体型ってのは、いわゆる「寸胴」が理想とされています。胸とお尻は平らに、ウエストのくびれは少なくということ。成人式などで振袖を着付けして貰うとき、バスタオルを巻かれた人なんか多いんじゃないでしょうか。まあ、補正というのはいわゆるあのバスタオルのことです。体型を扁平に、フラットにするという。

わたしの場合、胸はないんですが(ないんですが…!)ウエストがガクッとへこんでいて、お尻がドカーンとあります。死にたい。

まあそんな感じで胸の補正は必要ないんですが、ウエストをヒップのサイズに近付けるという補正をします。しかしここで問題が。

力士みたいっていうか…?

「肩幅がある+背が高い=体格の非常にいい人(力士)」という感じなのです。ものすごくいい風に言うと、まあ、恰幅のいい人っぽく見えるというか。

で、まあそれでも最初はきちんと補正してたんですがどうにも着てて楽しくないし、苦しい。着付けに時間もかかる。そんなわけでだんだん補正の意味がわかんなくなってきちゃったんです。
着るからにはやっぱり楽しく着たい。補正って本当に意味あるの?というか(まぁあるんですけど、自分的に)。

着物が寸胴を由としているのは嫌ってほどわかってるけど、自分が着てて気持ちよくなきゃ意味がないじゃーん、と、最近ふっきれました。そんなわけで、今は背中にタオルを一本仕込むだけの簡単な補正をするだけです。これは、補正というより汗染み防止のためと言ったほうが正しいくらい。

着崩れを起こすって言ったって、せいぜい襟元やおはしょりくらいだもん。だったらトイレででもぱぱっと直せばいいやと。どうしてもそういうことが難しい席に出向くときだけ、きちんと補正すればいいんじゃないかと、ふっきれたら着物を着ることがもっと楽しくなりました。

さて、梅雨はいつ明けるんでしょうかね。今も外は相当すごい雨が降っているようです。

かってかいぞうがきほん ってことです

kayon2003-07-20

今日、居内商店さんに頼んでいた浴衣が到着しました。今日の写真の柄です。もう、ちょうかわいい。1920年代の図案を復刻したシリーズということで、ネットで見た時点でもう即買い。お値段もお手ごろです。

仕立て上がりということで、裄・身丈を考えてサイズはLLを注文。で、早速袖を通してみたのですが…ありー?
なんかまごまごしてるんじゃないのこれ。身丈は申し分なく、裄も満足のレベルなのですが、いかんせん身幅が広すぎる。余る。なんか野暮ったい。ということで色々工夫して着てみるんですが、やっぱり広いよ…!

柄はとても好きなんだけどな。このあたりがとても残念(まあ、おあつらえしろって話なんですけど)。洋服でもそうだけど、裄や丈を考えるとサイズが上になってしまって、そうすると身幅があまるというのはなんとも切ないもんです。ああ、日本人女子の平均身長がすぐさま10センチあがるかもしくは朝起きたら165センチくらいの人になってないかなぁ(我ながらバカな話をしているよ)。

このちょっとレトロ感漂う浴衣は、+白半襟・足袋・帯締め とかできちんとも着ようかと思っています。羽織ってみたら意外に浴衣の主張が少なく、ちょっとそこまでのお出かけにも着れそうだなと思ったからです。
半幅帯をリボン返し変則の角だし風にして着たり、羅の作り帯を合わせてもかわいいかなー。

今日は浴衣姿の女の子を近所でたくさん見かけました。みんなさすがにあんまり着慣れてる感はないんですけど、中学生とか高校生くらいの女の子が、友達同士できゃっきゃ言いながらカラフルな浴衣を着ている感じは、なんとなく現代の夏の風物詩みたいに思えて微笑ましいです。なんかのほほんといい気持ちで眺めていました。