なすこん だいすき

kayon2003-09-19



渋すぎ渋すぎと言われているわたしの一張羅の訪問着です。

茄子紺がベースで、深いえんじ色とのグラデーション。後姿に流水のように、一筋線が延びています(これが着ると本当に綺麗なんだよー)。帯は京袋帯で、光沢のあるベージュにリボンっぽい藤色の濃淡がついたもようがあって、裏地が市松。どちらでも締められます。きものも帯も同じ京都の作家さん作で、渋め・モダンな感じです。

最初反物の状態で羽織ってみたときの周囲の反応は「ええと、姐さんって感じ…?」みたいな微妙なものでした(ぺっぺっ)。
でも仕上がってきて、帯とあわせ、帯締め帯揚げを落ち着いたレンガ色のものにして、伊達襟を黄色にしてみたら「あらまあなんと、それなりにいい感じじゃないの」という反応に変わりました。「ほらご覧よ!渋い渋い地味地味言い過ぎなんだよ!小物で遊ぶのが好 き な の!」と鬼の首を取ったように母に話したわたし(大人気ない)(そして実は小物にもあまりセンスがない)。

まあそんなわけで、単衣の季節のいま、自然とやはりきものを着る機会はなくなってるわけで。だって一枚しかもってないからね。こうやってお気に入りの袷のきものを引っ張り出してみては、「早く着たいなあ、かわいいわあ」とやるだけの日々なわけです。あとはハギレをぽっちりにしようとちくちく縫ってみたりだとか。

ちなみにこの訪問着はやっぱり普段は着れない(いや着てもいいと思うんですけど、思い切りがつかないわけです)から、弟に「結婚式はぜひやるべき」と言ってあります。きものを着たいがために。まあいいじゃん、ねー(いくない)