しょうどうがい おそるべし

kayon2003-09-24

今日の写真はうちの犬です。名をディーノさんと言います。イタリア男子のような、車のような名前ですが女の子です。

さて先日母が贔屓にしている呉服屋さんで何か催事をやるとの事で、お付き合いしてきました。行ってみると奄美大島の復帰50周年ということで、大島紬のフェアのようでした。
母はもう既に大島を3着(いずれも仕付が付いたまま)持っているし、話半分でへえ、なるほどーなどと聞いていたのですが、まあ、そこは呉服屋さんです。「羽織るだけならタダだし、本当に大島って着心地がいいんですよー」との定番トークで、母が乗り気だったこともあり、わたしも一つ反物を羽織ってみる流れに。

羽織った品は七マルキ、縦に竹の柄が綺麗に入ったもので、まあ自分で言ってもアレなんですけど実にいい感じというか。背が高いとやっぱ得なこともあるんですよね(と、自分を慰める)。

でもまあ、当然自分にはなんとも手が出ない価格の値札が付いているわけで。んなもん買えるわけがないわけですね。テヘヘ・・・。身の丈に合わない買い物はしない主義なので、あまり入れ込まないように「はあー、綺麗ですねえー」とお茶を濁し濁し切り抜けようとしていたところ、

「これ、頂くわ」

エーッ?!アタイ、あまりの欲しさ加減にやっちゃったー?!と耳を疑うと同時に激しく動揺していたところ、なんと母(先日還暦!)が発した言葉でした。エーッ?!

結局懇意にしているお店ですので、おそらく値段の面でこそこそと話をして、あれよあれよという間に母が話をまとめてしまい、当の本人のわたしはただただ呆然と事の成り行きを見詰めるのみ。あでー?ということで、大島とそれにあわせた帯を同時にお誂えの運びとなりました。あででー?

あとで母に話を聞いてみたところ、どうやらわたしが結婚する時に黒留袖をお誂えしてから嫁に出すつもりだったらしいのですが、先日虫干しをしようと母が自分の黒留袖を出した時、「いや、黒留袖なんていらんやん、普段着ないしその上不吉だし」とふと思ったこと、わたしがいつまでたっても嫁に行かないこと(まあ、普通にムカついた)などが原因で考えを変えたようです。

まあわたしにとったらすごく嬉しい判断ではあるのですが。だって黒留袖作ってもらっても、ねえ。大島紬は3代使えるといいますし。まあ、嬉しいんだけど、きっと値段は高いだろうから(未だにはっきりと値段を教えてくれません)と思って複雑な気持ちでいると「まぁいいんじゃない。大事に着たら」と言われました。そりゃ大事に着ますよ!

でもその後帰宅時に、「あたし老後はどうすんのかしら」とつぶやく母。えーと、親孝行します(たぶん)!